このブログのタイトル「インド人シェフのブログॐ」について
「前から気になっていたのですが、タイトルのインド人シェフのブログのあとに付いている、小さい記号のような文字の意味を教えていただけますか?」
というご質問がありましたのでご回答の記事を書くことにしました。
まず1行で回答すると、
「これはインドの文字で、私の名前のハリオムのオムを表すものです。」
ॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐॐ
ॐ
↑小さいとなんだかわからないので大きくするとこんな感じです。
点の下にお皿、左側は数字の3、右側はひらがなの「つ」みたいな感じです。
この文字は
サンスクリットで「オーン」「オン」「オーム」「オム」などと読みます。
私の名前のハリオムのオムはこのオムなんですね。
⇒
サンスクリットで書かれたインドの国歌
⇒
ナーガリー文字
インドでは挨拶にも使われる言葉でもありますが、
シヴァ神にお祈りをする前に発する言葉でもあります。(真言)
⇒リンク先の
シヴァ神の首にもオーンの文字が確認できます。
オーンの意味は「完全にバランスのとれた状態」。
ヨガもいろいろな種類のヨガがありますが、ヨガを行う際の
「チャンティング」(ヨガを行う前に声を出すこと=祈ること)
でもよく使われる言葉です。
インド人にとっては、とてもなじみのある文字というか、
マーク、シンボル、記号です。インドだけでなくアジア系の
製品にはよくみるとこの「オーン」がモチーフとして
使われているものが数多くあります。
ディワリのときに使用する飾り。
インドにはオーンをモチーフにしたアクセサリーがたくさんあります。
このアクセサリーを身につけることには「お守り」の意味もあります。
オーンのシルバーアクセサリー。
象の神様ガネーシュの絵。
手のひらにオーンの文字が。
■サンスクリットは、日本では「梵字」と呼ばれていて、
特に干支(えと)を表す文字をお守りとして身に着ける方も多いです。
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キリーク(千手観音菩薩/阿弥陀如来) ねずみ いぬ いのしし
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タラーク(虚空蔵菩薩) うし とら
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マン(文珠菩薩) う
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アン(普賢菩薩) たつ み
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サク(勢至菩薩) うま
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バン(大日如来) ひつじ さる
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カーン(不動明王) とり
■「オーン」とヨガ
アメリカのドラマ、ダーマ&グレッグでは、ダーマのヨガレッスン室には
布に描かれた「オーン」が壁に飾ってあります。